舌下免疫療法と薬物療法の違い
薬物療法(対症療法)は、症状を起こす物質(ヒスタミンなど)の働きや鼻の中の炎症をおさえて症状を和らげます。アレルゲン免疫療法は、からだをアレルゲンに慣らして、症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できる治療法です。
スギ花粉症の場合はスギ花粉を、ダニアレルギー性鼻炎ではダニのアレルゲンを含む治療薬を用います。
対象者
- スギ花粉症又はダニアレルギー性鼻炎などの診断が出ている方
お子様でも治療可能です。詳しくは医師にご相談ください。
治療を受けられない方
下記については一例でございます。詳しくは医師にご相談ください。
- 対象のアレルギー(スギ花粉症、ダニ)ではない方
- 重い気管支喘息の方
- 悪性腫瘍(がん)や免疫系の病気がある方
注意が必要な方
- アレルゲンを使った治療や検査によってアレルギー症状をおこしたことがある方
- 気管支喘息の方
- 65歳以上の方
- 妊婦の方、授乳中の方
- 抜歯後や口の中の術後、または口の中に傷や炎症などがある方
- 重症の心疾患、肺疾患及び高血圧症がある方
- 他に服用中のおくすりがある方
(非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬、モノアミンオキシダーゼ阻害薬<MAOIなど>)
- 全身性ステロイド薬の投与を受けている方
- 対象以外のアレルゲンに対しても反応性が高い方
注意点
- 治療には3年~5年、毎日治療薬を飲み続けなくてはなりません。
- 臨床試験の結果では、およそ20%の方には効果がありませんでした。
- 重大な副作用が生じる可能性を否定できません。
- 現在のところ、軽微な副作用のみ報告されています。万全の体制で初期の処置を行います。
- 口の中の副作用(口内炎、舌の下の腫れ、口の中の腫れ)、喉のかゆみ、耳のかゆみ、頭痛などが報告されております。